中学生の受験勉強は何からすればいい?今すぐ始められる基本ステップ
- 学習塾 きずな
- 11 分前
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▶︎1. 中学生が押さえておきたい受験勉強の概要
1.1 受験勉強で変わること、中学生の今の学習との違い
受験勉強と普段の勉強の最大の違いは、「合格」というゴールが明確にあることです。 これは「いい点を取る」ことが目的の定期テストとは異なり、「誰よりも高い得点を取る」必要があるのが受験です。
受験勉強では、次のような変化が求められます:
勉強する範囲が広がる 学校の進度よりも先に進むことが多く、3年間の内容を総合的に復習します。
出題形式が変わる 応用問題や複数の単元を組み合わせた問題が増え、思考力や判断力が必要になります。
「自分で進める力」が求められる 受け身ではなく、自分でスケジュールを立て、ペース配分をする必要があります。
1.2 受験勉強の目的をはっきりさせることの大事さ
大事なのは、「なぜ受験勉強をするのか?」を自分の中で言葉にすることです。 目標がはっきりしていないと、モチベーションが保てず、気分や状況に左右されてしまうからです。
よくある失敗とその対策:
親や先生に言われたから、なんとなく勉強している →途中で「何のためにやってるんだろう」と疑問になり、集中できなくなる。
目標が大きすぎてイメージできない →「難関校に受かりたい」だけでは具体的でないため、行動につながりにくい。
目標が数字だけになっている(偏差値・点数など →数字だけだと感情が伴わず、気持ちが乗らない。
対策としておすすめなのが、「紙に書いて、目につく場所に貼ること」です。 たとえば、こんな書き方でも大丈夫です:
「○○高校に行って、英語をもっと話せるようになりたい」
「通知表でオール4以上を目指す。そのために1日30分英語をがんばる」
目標があると、毎日の行動に意味が生まれてきます。
▶︎2. 受験勉強を始めるにあたり何からすればいいのか解説
2.1 現状の学力をチェックする(テスト・復習)
受験勉強を始めるときに最初にやっておきたいのが、「今の自分がどこまでできているか」を把握することです。
学校の定期テストや模試の振り返りをする 点数だけでなく、どの単元でミスが多かったかを見るのがポイント。
教科ごとに「できる・できない」を仕分けする 教科書やワークの問題を軽く解いてみて、「これ覚えてる?」「これは忘れてるな」と確認します。
ミスのパターンをチェックする ケアレスミスなのか、理解不足なのかを分けるだけで、復習の方法も変わります。
「何がわかっていて、何があやふやか」を整理するだけで、受験勉強のスタートが格段にラクになります。
2.2 目標(志望校や成績目標)の設定と「いつまでに」を決める
受験勉強を始めるうえで、もうひとつ大事なのが「目標」と「期限」をセットで決めることです。
コツとしては、「最終目標」と「短期目標」をセットで決めること。
最終目標:志望校合格や通知表での評価アップ
短期目標:来月のテスト、1週間での暗記量など
この2つがあると、日々の学習にやる気が生まれて、前向きな気持ちで勉強できるようになります。
目標があると、勉強は「やらされるもの」から「自分でやるもの」に変わります。
2.3 毎日の学習スケジュールのベースをつくる
目標を立てたら、次は目標に向けて自分の生活リズムに合った毎日の勉強時間と内容を考えることが大切です。
たとえば、こんな1日のイメージをもとにスケジュールを考えてみましょう:
平日(学校がある日)
学校後の17:00〜18:00:軽い復習(英単語・漢字など)
19:00〜20:00:主要教科の問題演習
21:00〜21:15:その日の振り返り・次の日の準備
休日(土日)
午前中(9:00〜11:00):苦手教科を集中して取り組む
午後(14:00〜16:00):過去問・模試の解き直しなど
夜(20:00〜21:00):暗記やまとめ作業
無理のないペースで、毎日2〜3時間を目安にすると続けやすいです。
コツは、「曜日ごとに決まった習慣」を作ることです。
月・水・金は英語に集中
火・木は数学の問題演習
土曜日の午前は過去問チャレンジ など
学習スケジュールは、受験勉強の“土台”になります。まずは小さく、でも毎日続けられる形から始めてみましょう。
▶︎3. 続けやすい中学受験の勉強習慣の作り方
3.1 無理せず続けるための時間管理(平日/休日パターン)
受験勉強は「短期集中型」ではなく、「コツコツ型」が強いです。 そのため、一時的にがんばるよりも、毎日続ける仕組みを作ることが大事になります。
平日の時間管理のポイント
学校から帰ったあとに「短時間でもやる習慣」を持つ →30分でもいいので、机に向かうきっかけを作ることが大切です。
食後やお風呂の後など、自分が集中しやすいタイミングを見つける
移動中や隙間時間には「暗記もの」を取り入れる →英単語・漢字・社会の語句など、スマホやカードで気軽に確認できます。
休日の時間管理のポイント
午前中を中心に「集中できる時間」を確保する →午前中にしっかり勉強すると、午後の時間にゆとりが生まれます。
長時間だらだらやるよりも「90分×2コマ」などに分けてメリハリを
お昼ごはんのあとに眠くなる時間は、復習や軽い暗記などにする
おすすめの工夫としては、「タイマーで勉強時間を測る」ことです。
勉強30分 → 休憩5分(ポモドーロテクニック)
時間を記録することで、がんばった実感がわきやすくなる
無理のない時間管理ができると、「今日はできた」という満足感が積み重なって、勉強が前向きになります。
3.2 メモやノート、振り返りを習慣にする方法
学んだことを定着させるには「振り返り」が欠かせません。 ただ問題を解くだけで終わらせず、「なぜ間違えたか」「どこが大事だったか」を記録しておくと、理解が深まります。
こんな方法が効果的です:
「間違いノート」を作る →テストや問題集で間違えた問題を1冊にまとめておくと、弱点が見えるようになります。
「今日のひとことメモ」を書く →その日に学んだ大事なポイントを1つ書くだけで、意識が高まります。
チェック欄付きノートで、あとから見直しやすくする →「覚えた」「まだ不安」など、自分の理解度をメモしておくと復習しやすいです。
記録を残すことで、ただの「やった」ではなく「できるようになった」に変わります。
3.3 得意/苦手科目のバランス — 苦手から手をつけるか、交互にやるか
受験勉強をし、志望校への合格を目指すにはバランスの良い勉強計画が必要です。
まずは、自分の教科バランスをチェックしてみましょう:
得意:手を抜きすぎていないか?
苦手:避け続けていないか?
伸びしろがある教科:短期間で成果が出やすい科目はどれか?
苦手科目に取り組む方法は大きく2つあります:
① 苦手から先にやるタイプ →エネルギーのある時間帯(朝・帰宅直後など)に苦手教科を入れると、集中しやすくなります。
② 得意と苦手を交互にやるタイプ →「苦手(30分)→得意(30分)」のように切り替えると、気持ちが持ちやすいです。
どちらが合っているかは人によって違いますが、気が重くならないやり方を選ぶのが長続きのコツです。
バランスよく進めるためには、次の工夫をしてみましょう:
週ごとに教科の強化ポイントを決める →今週は英語と理科を重点的に、来週は数学に時間を割く など
1日ごとに「重点教科」を決めて集中する →「今日は社会の日」などにすると気持ちの切り替えがしやすい
得意教科も定期的にチェックテストで実力確認 →慢心を防ぐために、あえて復習タイムを作るのがポイントです
すべての教科をまんべんなく仕上げることが、合格への一番の近道です。
▶︎4. 効率的に力を伸ばす中学受験の勉強方法
4.1 「理解型学習」と「暗記型学習」の使い分け
勉強には大きく分けて2つのタイプがあります:
理解型学習:仕組みや考え方を理解することが必要
暗記型学習:知識や単語などを記憶することが中心
この2つをうまく使い分けることで、「覚えたつもり」から「本当にできる」へ変えていくことができます。
それぞれの具体例を見てみましょう:
理解型学習に向いている教科・単元
数学の計算や図形問題
理科の仕組み(電流・化学反応など)
英語の文法(時制や助動詞など)
→「なぜこうなるのか」を理解してからでないと、問題を応用できません。
暗記型学習に向いている教科・単元
社会の用語や歴史の流れ
英単語・漢字・理科の用語
数学の公式、英語の不規則動詞
→反復して記憶することで得点につながりやすい部分です。
「覚える前に理解」「理解したら繰り返す」この順番を意識するだけで、効率は良くなります。
4.2 自分で教える「見返す」「説明する」で定着を高める
学んだ内容をしっかり身につける一番の方法は、「人に教えるつもりで説明すること」なんです。
この方法は、教育心理学でも「アウトプット学習」と呼ばれ、高い効果が実証されています。
自分の言葉で説明するだけで、記憶の定着率が上がります。
“わかったつもり”を避けるには、「言葉にする」ことがいちばん効果的です。
こんな工夫もおすすめです:
問題の解き方を“自分用の解説ノート”にまとめる
お風呂の中や移動中に「今日覚えたこと」を口に出してみる
音読アプリや録音機能を使って、自分の説明を聞き返す
「自分で説明できる」状態を目指すと、ただ覚えるよりもずっと力がつきます。
4.3 テストの直前だけに頼らない、定期的な復習と予習
受験勉強では「長期的に知識を積み上げていく」ことがカギになります。
復習と予習を日常の中に取り入れることが、勉強効率を大きく変えます。
復習は記憶の“定着”のために
予習は“理解のスピード”を上げるために
この2つをバランスよくやることで、毎日の勉強がスムーズになり、テスト直前に慌てなくても済むようになります。
具体的なタイミングの目安はこちら:
【復習】
授業当日の夜に5〜10分、軽く復習
翌日・3日後・1週間後に再確認(間隔を空けた反復)
定期テストの前に「間違えた問題だけを再確認」
【予習】
次の授業の単元をざっくり読んでおく
わからなそうなポイントに付箋をつける
キーワードだけでもチェックしておくと、授業の理解度が上がる
復習は“定着”、予習は“スピードアップ”の効果があります。
「少しの予習と、少しの復習」を毎日積み重ねることが、受験へのいちばんの近道です。
▶︎5. 中学受験の勉強でよくあるつまずきとその対策
5.1 疲れて続かない・だらけてしまう
受験勉強を始めた中学生にとって、“勉強が続かない”という悩みはとても多いです。 部活や学校行事、習い事など、やることが多い中で、毎日集中して勉強するのは簡単なことではありません。
ここで大切なのは、「やる気」ではなく「習慣」で乗り切ることです。
最初から完璧な勉強計画を立てるよりも、小さな勉強の習慣を毎日続ける方が、結果的に成果につながります。
大切なのは「続けられること」から始めること。最初は量より“継続”です。
よくあるつまずきポイント:
気分が乗らない日があると、まったくやらなくなる →「少しだけやる」がクセになると、ゼロの日が減って安心感につながります。
最初から1日2時間など高いハードルを設定する →最初の3日で疲れて挫折…というパターンになりがち。短時間でも「続ける」方が意味があります。
勉強しなきゃと思いながらスマホや動画に手が伸びる →スマホは別の部屋に置く、アプリを一時停止するなど、物理的に距離を取ると効果的です。
また、習慣化には「時間」「場所」「内容」の3つを固定すると効果が上がります。
流れをパターン化すると、考えなくても自然に勉強が始められるようになります。
「ちょっとだけやる」を繰り返すことで、気がつけば勉強が生活の一部になっていきます。
5.2 志望校や目的があいまい
勉強へのやる気が続く人は、ほぼ例外なく「自分の中に明確な目標」があります。
おすすめな方法が、目標を“紙に書いて見える場所に貼る”ことです。
たとえば、こんなふうに書いてみましょう:
「〇〇高校に合格して部活も勉強も両立したい」
「通知表オール4を目指して、毎日30分は英語に取り組む」
「数学で80点を取りたいから、1日1ページはワークを進める」
こうやって言葉にして“見える化”するだけで、勉強に向かう気持ちが強まります。
目標を可視化すると、こんなメリットがあります:
迷ったときに立ち戻る“指針”になる
「今日は気分が乗らないな…」という日に自分を励ます力になる
家族や先生にも共有しやすく、サポートを受けやすくなる
特におすすめなのが、勉強机の前に紙を1枚貼っておくことです。 見るたびに「何のために頑張っているか」が意識できて、自然と姿勢も変わってきます。
目標は“心の中”ではなく“目に見える形”にすると、受験勉強のエンジンになります。
5.3 勉強が“やらされ感”になる
“やらされ感”でいっぱいの受験勉強では、なかなか本気になれません。 やる気が出ない原因の多くは、「自分で選んでいない」という感覚にあります。
たとえば、こんな工夫があります:
「今日はどの科目をやるか自分で決める」 →同じ内容でも「自分で選んだ」と思うだけで、気持ちの入り方が変わります。
「1日10分だけ」でいいので“自分ルール”を作る →勉強が義務ではなく、ちょっとした日課になると気が楽になります。
できた内容にチェックマークをつけて「見える達成感」を増やす →シールや表を使って、「頑張った自分」がわかるようにすると、前向きになれます。
おすすめの方法としては、「週に1回、自分の成長を振り返る時間」を作ることです。
こうして「自分で進んでいる」感覚を得ると、自然と勉強が前向きになります。
やらされる勉強ではなく、“自分の意志で選ぶ勉強”に切り替えると、やる気はグッと高まります。
▶︎6. まとめ
受験勉強は、短期間で詰め込むものではなく、コツコツと積み重ねていくことが何よりの武器になります。
自分の現在地を知る
目標を決める
小さくてもいいから毎日続ける
モチベーションが落ちたときは振り返って、また始める
このサイクルをしっかり回していくことで、どんな受験生でも着実に力を伸ばせます。やる気が出ない日、うまくいかない日があっても大丈夫。 そういうときこそ、支えてくれる大人や場所があると、気持ちがラクになります。
勉強は、ひとりでがんばるものではありません。
正しい方法を教えてくれる講師
一緒に励まし合える仲間
成長を見守ってくれる大人
こうした「学習環境の安心感」があってこそ、勉強に集中できるようになるんです。
どんな受験生でも、スタートが遅いということはありません。 大切なのは、「今から、何を始めるか」。
この記事を読んだ今日が、あなたにとっての第一歩になることを願っています。
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