高校入試「模試の見方」と「成績の伸ばし方」を完全解説
- 学習塾 きずな
- 11月18日
- 読了時間: 20分
▶︎1. 高校入試における模試の見方と成績の伸ばし方とは?
高校入試を目指す中学生にとって、「模試」は単なる試験ではありません。ただの点数に一喜一憂して終わってしまうと、本来の目的を見失ってしまいます。
模試の本当の価値は、今の実力を客観的に把握し、志望校合格に向けて何をすべきかを明確にできる点です。
では、まず模試を受ける目的について深掘りしてみましょう。
1.1 模試を受ける目的と意義を知ろう
模試には大きく分けて3つの目的があります。
① 現状の学力を客観的に把握するため
学校の定期テストとは異なり、模試は同学年の全国の受験生と比較できるのが大きな特長です。偏差値や正答率など、数値で自分の立ち位置が見えるので、得意・不得意な教科や単元が一目瞭然になります。
「今、自分がどのレベルにいるのか」 「どの分野を優先して勉強すべきか」
こういった指針を得るのが模試の第一の目的です。
② 志望校合格に向けた課題を明確にするため
模試の結果から、志望校まであと何点足りないか、どの教科で得点を伸ばすべきかが見えてきます。
たとえば、偏差値があと3ポイント足りない場合、単純に各教科であと数問正解するだけでも大きな前進です。これに気づけるかどうかで、今後の勉強方針が大きく変わります。
③ 本番を想定した試験慣れのため
模試は時間配分、問題形式、試験会場の空気感など、本番に近い環境を体験する貴重なチャンスです。
特に高校入試では「本番の緊張でいつもの力が出せなかった…」という声が少なくありません。模試を何度も受けることで、入試本番での集中力やペース配分が自然と身についていきます。
模試をうまく活用している中学生は、ただ受けるだけではなく、その目的をしっかり意識して取り組んでいます。
1.2 成績表の正しい読み方と注目ポイント
模試を受けたあと、多くの人が「偏差値」や「合格判定」だけを見て一喜一憂してしまいがちです。
でも、それだけではとてももったいないです。
模試の成績表は“今後の学習戦略の宝庫”と言えるほど、たくさんのヒントが詰まっています。
以下の3つのポイントを中心に、正しい見方を押さえておきましょう。
① 偏差値の意味を正しく理解する
偏差値は、自分の得点が全体の中でどの位置にあるかを示す数字です。たとえば偏差値50なら「ちょうど真ん中」、60なら「上位16%程度」にいるということになります。
注意したいのは、「点数が良かった=偏差値も高い」とは限らない点です。テストの難易度や平均点によって、偏差値は大きく変わります。つまり、点数よりも偏差値を重視することが正しい見方の第一歩です。
② 正答率から自分の弱点を見抜く
成績表には、多くの場合「問題ごとの正答率」が載っています。この数字をチェックすることで、次のようなことがわかります。
正答率80%以上の問題を間違えていたら、基礎の見直しが必要
正答率が低い難問で得点できていたなら、その単元は強み
特に「多くの人が正解している問題を落としていないか?」を確認することが、点数アップのカギになります。
③ 合格判定は「今後の改善点」を知る参考資料
合格判定(A~E判定など)はあくまで目安です。たとえばC判定でも、まだ時間があれば十分に逆転は可能です。
大事なのは、判定に一喜一憂せず「なぜこの結果になったのか?」を冷静に分析することです。
判定の理由(教科ごとのバランス、得点差)
次回の模試やテストまでに補うべき単元
これらを整理して、次につながる行動を明確にしていきましょう。
模試は「結果を見て終わり」ではなく、「成績表を読み解いて改善につなげる」ことが本当の目的です。
▶︎2. 高校入試における模試の見方をマスター!模試結果と成績の伸ばし方
模試を最大限に活かすには、点数や偏差値だけでなく、問題ごとの正答率や回答傾向にも目を向けることが大事です。
その中でも見落としがちなポイントが「正答率の扱い方」です。
2.1 正答率の落とし穴に注意しよう
模試の成績表には、問題ごとの正答率が細かく記載されています。これは「その問題を受験者全体のうち何%が正解したか」を示すデータです。
たとえば、ある問題の正答率が85%だった場合、それは「受験者のほとんどが正解した」問題だとわかります。
ここで大事なのは、正答率の高い問題を落としていないかをチェックすることです。
見落としやすい3つの失敗パターン
よくある正答率データの読み違いには、以下のような失敗があります。
正答率80%超の基礎問題を取りこぼす
→実力不足というより「集中力」や「見直し不足」が原因の場合が多いです。
正答率30〜50%の問題ばかりにこだわる
→得点につながりにくい「難問」に時間をかけすぎ、簡単な問題を落とす悪循環です。
正答率を見て「これは簡単だから大丈夫」と復習を省く
→実際は自分だけが間違えていたこともあるため、必ず確認が必要です。
成績を伸ばすための対策ポイント
こうした落とし穴に陥らないために、次の3つを意識しましょう。
正答率80%以上の問題は確実に解けるよう復習する
→このレベルの問題を取りこぼさなければ、偏差値は安定して伸びていきます。
正答率50%以下の問題は「解けなくて当然」と割り切る勇気も大事
→無理に完璧を目指すのではなく、バランス良く得点源を強化しましょう。
「どの問題を落としたか」より「なぜ落としたか」を振り返る
→ケアレスミス?時間不足?理解不足?原因に応じて対策が変わります。
正答率はただの数値ではなく、自分の勉強の優先順位を決める大事なヒントになります。
2.2 偏差値・合格判定の見方を押さえる
模試を受けたあと、多くの中学生がまず気にするのが「偏差値」と「合格判定」ですよね。
でも、この2つをどのように見て、どう活かすかを正しく理解できている人は意外と少ないんです。
偏差値と合格判定は、今の実力と志望校との距離を知るための重要な指標です。
偏差値の意味と活かし方
偏差値とは、全体の中での自分の位置を示す数値です。平均が50で、そこから上下に離れるほど「得点が他とどれだけ違うか」がわかります。
偏差値60なら上位16%程度
偏差値55なら上位30%前後
偏差値50はちょうど平均レベル
ここで大切なのは、偏差値は一度で判断せず、「前回との比較」で成績の伸びを確認することです。毎回の模試でグラフを作って追っていくと、どの科目が伸びているか、停滞しているかが見えてきます。
合格判定は“未来”を決めるものではない
A〜Eなどで表示される「合格判定」は、あくまで模試当日の結果から導かれた“予測”です。
たとえばC判定だったからといって、「もう無理」とあきらめるのは早すぎます。逆にA判定が出たからといって、「もう安心」と油断するのも危険です。
重要なのは、今の判定結果から「何を改善すべきか」を考えることです。
A判定でも苦手単元があれば早めに克服を
D判定でもあと数問でC判定なら「伸びしろあり」と前向きに
判定を鵜呑みにせず、自分の中の「目標とのギャップ」を分析する視点が必要です。
実力と志望校の距離感をつかむ
偏差値や判定を通して見るべきなのは、「あと何点で届くのか」「どの科目でスコアを伸ばすか」という具体的な方針です。
「数学であと8点上げられれば合格圏」
「英語のリスニングがネックになっている」
このように数値で距離感をつかむと、行動に直結する学習計画が立てやすくなります。
偏差値や合格判定は結果の一部ですが、そこから学ぶことは無限にあります。
2.3 ミスの傾向から見直すべきポイント
模試の結果を見返したとき、「あの問題はケアレスミスだった…」「見直せば解けたのに…」と思うこと、ありますよね。でもそれを「次から気をつけよう」で終わらせてしまうと、また同じミスを繰り返すことになります。
ミスには必ず「傾向」があります。まずはそのパターンに気づくことが、成績アップの第一歩です。
よくあるミスの3パターン
ケアレスミス型
→ 計算ミス、マークミス、記号間違いなど。集中力や見直し不足が原因。
時間不足型
→ 時間配分に失敗し、最後まで解けずに得点チャンスを逃すタイプ。
知識・理解不足型
→ 単純に内容を理解していない、覚えきれていないためのミス。
こうしたミスをそのままにしておくと、次の模試でもまた同じところでつまずいてしまいます。
ミスを活かす復習のポイント
ミスを「学び」に変えるためには、以下のような振り返りを習慣化することが大事です。
ミスの内容を分類する
→「なぜ間違えたか?」をノートに記録。ケアレス?知識不足?など原因を明確に。
再度解き直す
→ミスした問題は、時間をおいてからもう一度チャレンジ。自力で解けるまで繰り返す。
似た問題を演習する
→同じ形式の問題で、理解度を定着させる。特に理解不足の単元は徹底的に。
このサイクルを継続すると、「次の模試では必ず取れる問題」が増えていきます。
自分の弱点は自分しか直せない
先生や塾の講師がアドバイスしてくれることもありますが、実際にミスと向き合い、どう直すか考えるのは本人次第です。
だからこそ、模試のあとの「自己分析」がとても大事。成績を伸ばす人ほど、模試のたびに自分の課題を一つずつ潰しています。
模試の点数は「自分の弱点リスト」です。その情報をスルーせず、次の勉強につなげることが、着実なレベルアップにつながります。
▶︎3. 高校入試の模試で苦手分野の発見と対策
模試の結果を活かすには、ただ点数を見て一喜一憂するのではなく、具体的にどの単元が弱いのかを特定することが大事です。それが次の勉強に直結し、成績アップにつながります。
3.1 単元別に弱点を洗い出す方法
模試の結果をもとに弱点を把握するとき、やみくもに「英語が苦手」「数学がダメ」といった大まかな分析で終わってしまう人が多いです。
でもそれでは、次に何を勉強するべきかが曖昧なままになってしまいます。
弱点分析の3ステップ
以下の流れで、単元別の分析をしてみましょう。
教科ごとの設問ごとに正答・誤答をチェック
→どの設問を落としたのか、模試の問題番号を振り返って確認。
その設問が何の単元に属するかを分類
→たとえば英語なら「文法」「長文読解」、数学なら「関数」「図形」など。
間違いの多い単元をリストアップ
→その単元が「知識不足」なのか「理解しているがミスしただけ」なのかも分類する。
こうして出てきた「苦手単元リスト」は、今後の学習計画の指針になります。
たとえばこんな場面を想像してください
数学で関数の問題だけ3問中2問落としていたとします。その原因が計算ミスでなく、問題の読み違いだった場合、それは「関数の解き方に不安がある」サインです。
こうした細かな気づきを積み重ねることで、「関数をもう一度、基本から復習しよう」「問題文をしっかり読む練習をしよう」といった、具体的な対策が見えてきます。
注意すべきよくある失敗
単元分析をせずに“なんとなく”で復習を始める
苦手単元がわかっても対策せず放置する
得意な単元ばかり復習して安心する
こうしたミスを避けるためにも、模試の後は必ず「何の単元でつまずいたか」を洗い出しておきましょう。
弱点を明確にすることで、成績アップのための“地図”が手に入ります。
3.2 教科書・問題集で基礎力を固める
模試で明らかになった苦手単元を克服するには、「基礎の徹底」が最も効果的です。いきなり応用問題に取り組んでも、土台がぐらぐらのままでは定着しません。
基本をしっかり固めることが、最終的な得点力に直結します。
教科書を「読み直す」ことの重要性
模試で間違えた分野の基本を復習するなら、まずは学校の教科書に立ち返るのが一番です。
問題の背景となる考え方
重要語句や定義
例題とその解説
これらが整理されている教科書は、実は最も信頼できる参考書とも言えます。
特に理科や社会では、「用語の意味をなんとなく覚えていた」レベルから、「なぜそうなるのかを説明できる」レベルへ引き上げることが大切です。
問題集は「薄くて簡単なもの」から始める
つまずいた単元を問題集で復習する際は、いきなり難しいものに手を出すのはNG。最初は基礎レベルの問題集を「短期間で一冊解き切る」ことを目指しましょう。
なぜなら、「一冊やり切った」という達成感は自信にもつながり、その後の学習継続にプラスの効果があるからです。
教科書レベルの問題集を1週間で1周
間違えた問題は2周目で重点復習
3周目でミスがゼロになることを目指す
このようなサイクルを意識すると、1〜2週間で確実に基礎力が安定します。
ありがちな失敗とその対策
最初から難しい問題集に手を出して挫折する
正解していても、なぜそうなるかを理解せずに進める
一度解いた問題を復習せずに放置する
こうした落とし穴を避けるためにも、「簡単な問題を丁寧に理解しながら何度も解く」姿勢が大切です。
模試での失点の多くは、実は“基礎力の不足”に原因があります。
3.3 演習と復習で「できる」に変える習慣
苦手単元の基礎を理解したら、次に必要なのは「定着」です。これは、知識を頭に入れただけでは不十分で、それを確実に使えるようにするステップです。
そのために欠かせないのが、繰り返しの演習と復習の習慣づけです。
「わかる」と「できる」は違う
授業や解説を聞いて「なるほど」と思った内容でも、自分で問題を解こうとしたら手が止まる…そんな経験はありませんか?
「わかる」は理解できた状態
「できる」は自分の力で再現できる状態
つまり、模試で得点するには「できる」状態にまで引き上げる必要があるんです。
演習の基本ルール
効果的な演習を行うには、次のポイントを意識してください。
1日5問でもOK。継続が大事
→いきなり大量に解こうとせず、少しずつ習慣化を。
解けた問題も必ず解説を読む
→理由や解法の確認で、より深く理解できます。
苦手な問題はマークして定期的に再演習
→時間が経つと忘れてしまうため、間隔を空けて復習を繰り返しましょう。
たとえば、毎日学校の宿題に加えて10分だけ「間違えた問題の解き直しタイム」を取るだけでも、1か月後には確実に結果が変わります。
復習のタイミングは“3回”がカギ
よく知られている「忘却曲線」によると、人は学んだ内容をすぐに忘れてしまう傾向があります。
その対策として有効なのが、「学習直後」「翌日」「1週間後」の3回復習法です。
1回目:学習直後に振り返り
2回目:翌日に間違いだけ再確認
3回目:1週間後にもう一度まとめて復習
このサイクルを回すことで、知識が定着しやすくなり、模試や入試でも自信を持って解答できるようになります。
「覚えたはずなのに解けない…」をなくすには、演習と復習を習慣にするしかありません。
▶︎4. 高校入試本番を意識した模試の見方と成績の伸ばし方
模試を本番さながらに受けることで、知識だけでなく「試験での立ち回り」も鍛えることができます。
ここからは、模試を本当の実力アップに活かすための戦略を見ていきましょう。
4.1 時間配分と解く順序のシミュレーション
試験本番で「時間が足りなかった…」という失敗、よくありますよね。これを防ぐには、模試の段階から時間配分と解く順序の練習をしておくことが欠かせません。
解く順序と時間配分を戦略的に決めることで、得点を最大化できます。
よくある失敗例
最初から全力で時間をかけすぎる →前半でエネルギーを使い切り、後半の得点チャンスを逃す
難問にこだわりすぎる →5分以上悩んでも解けない問題に時間を取られ、簡単な問題を解けなくなる
時間配分を決めずに“ぶっつけ本番” →結果として、最後のページが白紙になることも…
時間配分の基本ルール
テスト時間が50分なら、以下のような配分が理想的です。
最初の5分:全体をざっと見て、配点や問題の分量を確認
次の30分:解ける問題からどんどん解く
最後の15分:残った問題に挑戦+見直し
このとき重要なのが、「時間をかけても点にならない問題は後回し」という判断力です。解ける問題から確実に得点する戦略が、合格に近づくカギになります。
解く順序のおすすめパターン
【先に解く】…配点が高く、よく練習してきた得意分野
【後回し】…長文読解や計算の多い問題、複数ステップが必要な問題
【最後に戻る】…飛ばした問題の再挑戦+見直し
模試のたびにこのパターンを試しながら、自分に合ったスタイルを見つけましょう。
模試を使って「自分の戦い方」を確立しておくと、本番でも落ち着いて力を出し切れます。
4.2 模試を「予行演習」として最大活用
模試は単なる実力チェックではなく、「高校入試本番のシミュレーション」として使うことがとても大切です。本番と同じ気持ちで受けることで、当日の集中力や対応力が自然と身につきます。
模試を予行演習と捉えて臨むことで、本番での失敗を大きく減らすことができます。
模試で練習できることはこんなにある
試験中の時間配分
→どこで時間をかけ、どこで割り切るか。実際に試して、ペース配分を身体で覚える。
精神状態のコントロール
→緊張した場面でどれだけ冷静に問題と向き合えるかを確認。
マークミスや見直しの精度
→選択式問題のミス防止や、記述の抜けに気づける力が試されます。
模試はこれらすべてを本番さながらに練習できる貴重な場なんです。
よくある「予行演習」の落とし穴
家で模試を“ながら受験”してしまう
→スマホの通知が気になったり、休憩を自由に取ったりするのは意味がありません。
テスト形式を事前に確認せず受ける
→試験構成を把握していないと、初見の形式に戸惑うことになります。
模試のたびにルールを変えてしまう
→毎回違う解く順序やペースで受けていると、本番の安定感が出ません。
本番と同じように模試を受けるコツ
静かな環境で、制限時間を守って実施
時計を机に置いて、時間を測りながら解く
答え合わせ・振り返りもその日のうちに行う
こうした流れを毎回の模試で繰り返しておくと、入試当日もいつも通りの力を発揮しやすくなります。
「本番のつもりで模試を受ける」この意識だけで、入試当日の安心感がまったく違ってきます。
4.3 振り返りノートで得点力アップ
模試を受けた後、「点数を見て終わり」にしていませんか?
それでは非常にもったいないです。
模試の最大の学びは、結果の“振り返り”にあります。
そのために有効なのが「振り返りノート」の活用です。
振り返りノートって何を書くの?
振り返りノートとは、模試や日々の演習で間違えた問題や学びを記録する専用ノートです。
次のような項目をまとめることで、ただの反省ではなく「次に活かす行動」が見えてきます。
間違えた問題とその原因(ケアレスミス、理解不足など)
解き方のポイントや注意点
正しい答えとその理由
自分なりの次の対策(再演習する、用語を暗記し直すなど)
こうして書き出すことで、“なぜ間違えたのか”が明確になり、同じミスを防げるようになります。
よくある失敗例
ノートに写すだけで満足してしまう
→ただの写経になってしまい、記憶にも残りません。
原因分析があいまい
→「なんとなく焦ってた」「難しかった」で終わってしまうと改善に結びつきません。
復習せず放置してしまう
→作ったノートは“見返して活かしてこそ”意味があります。
効果的に活用するコツ
模試を受けた“当日中”に記録する
「次のテスト前」に読み返す習慣をつける
短くてもいいので“自分の言葉”で書く
たとえば、国語の読解問題で失点したなら、「問題文を読む前に設問を確認する」といった具体的な行動を書き添えておくと、次回にすぐ活かせます。
振り返りノートは、自分だけの“弱点対策マニュアル”になります。
▶︎5. 高校入試の模試の成績を伸ばすにはメンタルと習慣もカギ
模試や勉強の質を高めるには、学習内容だけでなく、日々の取り組み方や気持ちの整え方も重要です。
特に「続ける力」が結果に大きな差を生みます。
5.1 毎日の学習習慣を整えるコツ
成績が上がらないと悩んでいる人の多くは、学力以前に「学習習慣」が不安定な場合が多いです。
“何をどれくらいやるか”が明確な日々の学習が、確実な成績アップにつながります。
学習習慣づくりで大事な3つのルール
学習時間を“固定”する
→毎日同じ時間に机に向かうことで、勉強が日常の一部になります。夜ごはんの後、学校から帰った直後など、無理なく続けられる時間帯を選びましょう。
“やることリスト”を用意する
→「何を勉強するか」が曖昧だと集中力が続きません。前日のうちに翌日の学習内容を決めておくと、スムーズに取りかかれます。
“短時間でも毎日続ける”を最優先
→1日30分でもOK。とにかく「毎日勉強する」ことを目標にして、習慣が定着するまでは量より継続を大事に。
習慣化に役立つ日常の工夫
タイマーで学習時間を区切る
→たとえば「25分勉強+5分休憩」を1セットとし、集中しやすい環境をつくります。
勉強の記録をつける
→何をやったかをノートやアプリで可視化すると、達成感とモチベーションが続きます。
家族に声をかけてもらう
→「今日もやったね」と褒められるだけで、続ける力が自然とついていきます。
ありがちな失敗とその対策
勉強時間が日によってバラバラになる
→生活リズムにあわせて「勉強の時間を先に確保」する工夫が必要です。
毎日がんばろうとしすぎてすぐに息切れする
→「月・水・金は30分だけでもOK」のように柔軟なスケジュールを設定しましょう。
完璧を求めすぎて続かない
→毎日100点の勉強は無理。60点でいいから「とにかく継続」を意識することが大切です。
勉強は「続けた人」が最終的に勝ちます。習慣さえ整えば、成績は自然と上がっていきます。
5.2 振り返りで自分を見つめ直す時間をつくる
日々勉強を続けていると、つい「やることをこなすだけ」になってしまうことがあります。ですが、成績を伸ばすうえで欠かせないのが「振り返りの時間」です。
自分の学習内容や行動を客観的に見つめ直すことで、改善点が明確になります。
なぜ振り返りが必要なのか?
間違えた理由を把握して、同じミスを防げる
効果のある学習法・効果の薄い学習法の見極めができる
勉強の成果や達成感を再確認でき、モチベーション維持にもつながる
たとえば、1日の終わりに「今日は英語の長文問題で単語の意味があいまいだった」と振り返れば、翌日は単語に重点を置いた学習に切り替えられます。
実践方法の例
勉強のあとに「よかった点・反省点」を3行でメモ
毎週日曜に1週間の学習ログを振り返る
定期的に模試の結果と照らし合わせて進捗チェック
振り返りは“止まらない学習サイクル”を作るエンジンになります。
5.3 モチベーションを保つ工夫をしよう
受験勉強は長期戦。気合いや根性だけでは続かない日もあります。
そんなときこそ、モチベーションをコントロールする工夫が必要です。
取り入れやすい3つの方法
小さな目標を設定する
→「今日は単語10個」「この問題集を3日で1周」など、すぐに達成できる目標が効果的。
ごほうびを決める
→「1週間続けたら好きなスイーツを食べる」など、楽しみがあると頑張れます。
仲間と進捗を共有する
→友達や家族と「今日何を勉強したか」を話すだけでも継続力が上がります。
落ち込みそうな時の対策
過去の成績や振り返りノートを見て、「前よりできるようになった」と実感する
あえて休む日をつくり、メリハリをつける
志望校のパンフレットや目標を紙に貼って常に意識する
モチベーションは波があって当然。自分に合った“やる気スイッチ”を知っておくことが大事です。
▶︎6. まとめ:高校入試の模試の見方と成績の伸ばし方
ここまで、模試の見方から成績アップのための活用法、そして勉強の習慣づくりまでを解説してきました。
6.1 今回のまとめ:模試を味方にするために
模試は「自分の実力と課題を知るためのツール」
正答率や偏差値だけでなく、ミスの傾向や苦手単元を分析することが大事
演習と復習の習慣が“できる力”を育てる
振り返りとモチベーション維持が合格までの道を支える
模試はただ受けるだけでは意味がありません。
結果を「読み解いて」「行動に移す」ことが成績アップの鍵です。
6.2 塾できめ細かくサポート「きずな-Kizuna-」の強み
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